2016年8月3日水曜日

大阪市パノラマ地図検定解説編(1-10)

大阪市パノラマ地図検定の解説編です。

(第1回 第10問)
下の地図は大阪市パノラマ地図のある部分を拡大したものです。
A 地図の中心の赤丸印の場所は当時何があったでしょうか?(建物名、橋名など)
B 現在はどうなっているでしょうか?
C 江戸時代の天保年間には何があったでしょうか?
D この地図について、自由にコメントしてください。


※Dの自由なコメントが浮かばない方は、下記のヒントにお答えください。
 市電廃止の後にできた地下鉄は何線と何線?

 配点は、A、Dは各2点、B、Cは各3点とします。


解答と解説
A 
北市民館(当初大阪市立市民館)
B 住まい情報センタービル
  (大阪市立住まい情報センター、大阪くらしの今昔館、三井住友銀行天六支店等)
C 天神橋筋の北のはずれの農地等
D 北市民館はツタで覆われていた。このツタは、初代の志賀館長が淀川善燐館の館長S・F・モラン
  から贈られたツタで「愛のツタ」と呼ばれた。
  地下鉄谷町線と堺筋線、阪急千里線が利用できる便利な土地です。
  地図の左上の「豊」は、豊崎町の「豊」です。

浪華名所獨案内の天神橋筋付近(上が北)
天保新改攝州大阪全圖の天神橋筋付近(上が北)
實地踏測大阪市街圖(大正14年)の天神橋筋六丁目付近
明治41年・昭和4年・平成7年の地形図、最近の航空写真の天六付近(今昔マップ3)
 天神橋筋六丁目付近を地図で見ると、江戸時代は天神橋から天神橋筋を北へ進むと寺町があり、その北側には与力・同心の住まいがありました。市街地はこの辺りまでで、これより北は亀岡街道が通る農村でした。明治時代になって市街地が北へ広がり、明治41年の地図では天神橋筋七丁目付近まで、昭和4年の地図では、長柄墓地を除いてびっしりと市街地化しています。市電網や新京阪電車、阪神電車の北大阪線も通っています。

 大正10年(1921年)に天六の交差点の南東に大阪市立市民館(のちに北市民館)が建設されました。昭和57年(1982年)12月に閉館を迎えるまで62年間にわたって、大阪ばかりでなく全国の社会福祉界に歴史的シンボルとして存在しました。
 平成11年(1999年)に北市民館、北保育所、三井住友銀行天六支店の敷地を一体に利用して住まい情報センタービルが竣工しました。民間と公共の合築のビルで、地下1階で地下鉄・阪急電車の天神橋筋六丁目駅と直結しています。11月6日には住まい情報センター(住情報プラザ)がオープンしました。

 その後、ミュージアム内の町家の建設や展示の工事が進められ、平成13年(2001年)4月26日に大阪市立住まいのミュージアムが開館しました。翌年、愛称として「大阪くらしの今昔館」が使用されるようになりました。今昔館は今年(2016年)4月に開館15周年を迎えました。

北市民館
蔦に覆われた北市民館

 新京阪鉄道が完成させた天神橋駅(現天神橋筋六丁目駅)の駅舎(後の「天六阪急ビル」:2010年に解体)はアメリカのパシフィック電鉄などのインターアーバンのターミナルに範を取った、プラットホームを2階に設ける電鉄駅内蔵型高層ビルの日本における嚆矢となる、当時としては破格の高層建築物でした。このビルと、ここから新淀川橋梁直前まで続く鉄筋コンクリート造の高架橋のコンセプトや基本設計は、以後日本で開業することになる第2世代の都市間高速電車群の路線計画に多大な影響を与えました。
 また、京都側では地下線によって市内に乗り入れる予定でしたが、工事には時間と多大な費用を要すること、そして昭和天皇即位大典が京都御所で催されることになっていたことから、暫定的に市の外れ、当時葛野郡西院村(1931年に京都市右京区へ編入)に駅を設置し、ここから京都市電・市バスなどで市街地へアクセスさせることにしました。
 1925年(大正14年)10月15日 天神橋~淡路間を開業させ、
1928年(昭和3年)に、天神橋~西院間を開業させましたが、
ほどなく1930年(昭和5年)には京阪に吸収合併されました。(以上ウィキペディアより)
 大正14年発行の實地踏測大阪市街圖には新京阪の天神橋駅や線路が書かれていますが、大正13年1月発行の大阪市パノラマ地図には、工事はすでに始まっていたと思われますが、わずかの時間差のため描かれていません。

新京阪鉄道天神橋ビル


 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイ ベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
初めての方はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/howtouse


 大阪くらしの今昔館8階の近代のフロアに、大阪市パノラマ地図を拡大して床面に展示していますので、じっくりとご確認ください。

 大阪市パノラマ地図についてはこちらをどうぞ。
http://sumai-osaka.blogspot.jp/2015/08/blog-post_29.html

第1問はこちらからどうぞ。≫ http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/06/blog-post_1.html
第9問はこちらからどうぞ。≫ http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/07/blog-post_27.html
第2回第1問はこちらからどうぞ。≫ http://sumai-osaka.blogspot.jp/2016/08/blog-post_10.html

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