2016年7月25日月曜日

今週の今昔館(17) 20160725

〇特別展 中井大和守の建築指図 -世界遺産をつくった大工棟梁- 開催中です
 平成28年7月23日(土)~8月28日(日)(※会期中は休まず開館いたします。)


 重要文化財「大工頭中井家建築指図」は江戸時代の大工頭・中井大和守と配下の棟梁衆が作図した建築設計図です。中井大和守がつくった建物は、大阪城、江戸城、二条城、名古屋城、京都御所、清水寺、知恩院、北野天満宮、方広寺など日本を代表する建物で、現存する作品の多くは国宝や世界遺産になっています。建築指図の多くは300年以上の年月を経て、破損が進んでいました。そこで平成25年度から3ヵ年にわたって、国庫補助と住友財団の助成による保存修理を行いました。
 この展覧会では、修理された建築指図を中心に「大工頭中井家建築指図」を一堂に公開し、日本建築の意匠と技術の真髄に迫ります。



 詳しくはこちらをどうぞ。≫http://konjyakukan.com/kikakutenji.html


 展覧会の関連イベントとして、講演会「20世紀の中井大和守-宮大工西岡常一棟梁の教え」を開催します。

 中井家初代の大和守正清は法隆寺棟梁から出発し、徳川家の御大工に昇りつめ、城郭、御所、寺社など、当時の代表的な建物の設計・施工を一手に引き受けた人物でした。20世紀を代表する宮大工の西岡常一棟梁も法隆寺大工で、昭和の法隆寺大修理や薬師寺西塔の新築に携わった名工でした。

 この講演会は、西岡棟梁の唯一の内弟子であった宮大工の小川三夫棟梁に「宮大工西岡常一棟梁の教え」についてお話しいただく企画です。

 『木のいのち木のこころ』(草思社)、『棟梁~技を伝え、人を育てる~』(文藝春秋)などの著作を持つ小川棟梁から、仕事のあり方や人の育て方などについてお話をうかがいます。
みなさま、奮ってご参加ください。

日   時:平成28年7月30日(土)13:30~15:30
       (受付開始:13:00~)
場   所:大阪市立住まい情報センター 3階 ホール
      大阪市北区天神橋6丁目4-20
定   員:200名(要事前申込)
参 加 費:無料

◆申し込みはこちらからどうぞ。
https://www.sumai-machi-net.com/event/portal/event/32436

 関連イベントとして、谷直樹館長による講演会「建築指図を深読みする-修復を終えた江戸時代の建築絵図から見えてきたもの」を8月21日(日)10:00から開催します。詳しくは、こちらをどうぞ。
http://konjyakukan.com/kikakutenji.html#kikakutenji20160821

 また、講演会のほかに、谷直樹館長によるギャラリートークを開催します。
開催日時:8月7日(日)、8月14日(日)、8月28日(日)、それぞれ14:00から30分程度の予定。




方広寺大仏殿 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵
清水寺絵図(部分) 重要文化財 中井正知氏・中井正純氏蔵

〇今昔館のあまり知られていない展示(その7)

 引き続き、8階近代のフロア「モダン大阪 パノラマ遊覧」の近代都市住宅年表のコーナーをご紹介します。明治以降から現代までの大阪の住まいと暮らしの歴史を、「都市住宅の変容」を軸に、市街地や郊外居住の変化などの流れも含めて年表にまとめたものです。
 この年表の下の段には各時代の代表的な住宅の立面図が同じスケールで描かれています。

8階近代のフロアの「近代都市住宅年表」のコーナー
 今回は、小西儀助商店と藤澤商店についてご紹介します。どちらも、大阪市東区(現:中央区)道修町(どしょうまち)にありました。コニシボンドで有名な小西儀助商店は、関東大震災の後に安全対策のために3階部分が撤去されましたが、現存しており国の重要文化財に指定されています。
小西儀助商店
藤澤商店
 下の模型は住まいの大阪六景のひとつ「北船場-旧大坂三郷の近代化-」です。伝統的な町家が建ち並んでいた明治時代の旧大坂三郷は、東西の通、南北の筋で構成される江戸時代以来の狭隘な道路が、近代化を進めるうえで大きな障害になっていました。
北船場-旧大坂三郷の近代化-(住まいの大阪六景)

浪華名所獨案内(天保年間)の北船場(東が上)
天保新改攝州大阪全圖の北船場(北が上)
大阪市内詳細図(大正3年)の道修町・平野町付近
大阪市パノラマ地図(大正13年)の道修町・平野町付近
 實地踏測大阪市街圖(大正14年)の北船場
最新大大阪市街地図(昭和10年)の北船場
明治41年・昭和4年・昭和42年の地形図、地理院地図の北船場(今昔マップ3)


 そこで「軒切り」と呼ばれる都市改造が実施されました。もともとは町家の正面の一部を切り取って本来の道路の幅員を回復するものですが、市電の敷設工事や都市計画に基づく道路拡幅も軒切りと総称され、明治の終わりから昭和にかけて行われました。
 もとは、メインストリートの東西の通は4間(8m)、それと直行する南北の筋は3間(6m)の道幅でしたが、堺筋などは市電の敷設に合わせて大きく拡幅されました。東西の通も軒切りによって拡幅されました。模型では、平野町通の拡幅前後を表わしています。


東西の通(メインストリート)と南北の筋で構成される「両側町」

市電の敷設に合わせて拡幅された堺筋と軒切り前後の平野町通

 軒切りを契機に大阪の都市景観は大きく変貌し、三階建ての町家や、階高が高く箱軒と呼ばれる軒蛇腹を大きくした町家、洋風建築などの新しい形式の建物が現れてきました。また、町家の内部も、店の間を板敷きの事務所とするなど、生活様式や商売の形態の近代化に対応した改造が見られました。

市電敷設に合わせて拡幅された堺筋と軒切り前後の平野町通

堺筋に面する小西儀助商店
藤澤商店の内部(店の間が板敷になり事務所として利用されている)

 今回は、都市住宅年表に描かれている、小西儀助商店と藤澤商店をご紹介しました。解説は、「住まいのかたち 暮らしのならい-大阪市立住まいのミュージアム図録-」を参考にしました。


〇今週のイベント・ワークショップ

◆7月20日から9月4日までの間は、休まず開館いたします。


◆7月25日(月)は、着物・ゆかたでご来館の方は、入館料無料です!

7月25日~30日
町家ツアー

住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」の9階「なにわ町家の歳時記」では、楽しいガイドツアーをおこなっております。当日ご来館の方は、自由に参加していただけます。
※団体でお越しの場合は、事前にお申し込みください。
開催日:平日・土曜日(※日曜日は下記のとおり、町家衆による町家ツアーがあります。)
時 間:11:30、14:30

7月31日(日)
町家衆イベント 町家ツアー

江戸時代大坂の町並みについて町の特色や見どころをわかりやすく解説します。
時 間:13:10~14:00


7月30日(土)
イベント ヘルマンハープ コンサート

バリアフリー楽器ヘルマンハープと共に・・・
14時~15時
出演:シュトラーセ


7月31日(日)
町家衆イベント ワークショップ『ハンカチを染めよう』

1回目13時~、2回目14時30分~
※当日10時より8階受付で参加整理券を販売します
当日先着各回10名 材料費400円
対象:どなたでも[小学3年生以下は保護者同伴要(入館料要)]
講師:大阪くらしの今昔館 町家衆



そのほかのイベント・ワークショップはこちらからご覧いただけます。
そのほか定期開催のイベントはこちらからご覧ください。


大阪くらしの今昔館の展示内容や利用案内などについて詳しくはこちらからどうぞ。

 「住まい・まちづくり・ネット」では、大阪市立住まい情報センター主催のセミナーやイベントの紹介、専門家団体やNPOの方々と共催しているタイアップイベントの紹介などを行っています。イベント参加の申し込みやご意見ご感想なども、こちらから行える双方向のサイトとなっています。
「住まい・まちづくり・ネット」はこちらからどうぞ。≫http://www.sumai-machi-net.com/
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